子供5人をワンオペしているよ

子供5人と旦那と、日々

専業主夫が来た

物欲が無いから誕生日プレゼントを聞かれるといつも頭を悩ませる。
私と旦那は月5000円のお小遣い制で、旦那はわずかな金額でも家族に還元してくれることが多い。残れば趣味の畑の肥料を買ったりする程度。

本当に欲しいものがない訳ではないが、子供の頃からねだれば買ってもらえる家庭ではなかったので誰かに買ってもらいたいと言う気持ちが全くわいてこない。
ましてや旦那のお小遣い以上の品物なんてもってのほかだし、本当に欲しければ家庭のお金で買っていいよと言ってくれるし。都合よく誕生日に手に入れたいものが見つからない。

 

専業主婦なので、当然家事育児に日々が追われている。

私は本来のんびりしていたいし、だらだら時間を無駄に過ごしたいタイプだけど、なかなかそれはしばらく叶いそうにない。母になってからは常に体が3体欲しいと思っているし、年々その数は増えていき、8体いれば体たらくな日々を過ごせるのかなと思ってきた。


そんな願望を伝えた訳ではないが、昨日旦那は年末年始の家事育児を請け負う事で誕生日プレゼントにできないかと言う提案だった。

彼には間も無く育休が迫ってきているし、その練習がてら私の大きなお腹の負担を少しでも担いたいと言う事だった。

男は単純と言うけれど、女はもっと明確だ。共感してもらえればそれで良い気がする。
私は特にそうで、旦那が実行してくれるかより、気持ちに寄り添ってくれた事が嬉しかった。

かくして専業主夫の1日目が始まった訳だが、声を大にしてお伝えしたい事は決して横からやいやい口出ししないことだ。食器の伏せ方が甘くても、洗濯バサミで摘まれた衣類のバランスが悪く斜めになっていてもだ。
旦那は私と違って精度は求めず完了する事を重点に生きているので、多少のクオリティを受け入れなければならない。11年もいれば慣れる、それもお互い味わいと感じられるようになる。どうしても気になるならそっと伝えるか、彼が気がついた時に言えばいい。仕上げにシンクの飛び散った水を黙って拭くくらいで家事が終れるなんて幸せこの上ない。

そんな事より、臨月の体はできる限り動きたくない気持ちが優ってしまうので、暮れに一切の労働を停止していいなんて言葉は何よりもありがたい。

旦那の具沢山の味噌汁や唐揚げ、大根のサラダが好きなんだ。

人の作ってくれるご飯はどんな好物にも勝る。想いが詰まっていて最高に美味い。

 

片付けまで休めるなんて、なんて幸せな誕生日プレゼントなんだろう。

旦那にもお年玉用意しちゃおうかな